統合医療希望クリニック 堀田由浩院長インタビュー

インタビュー

“他者からのエネルギーの影響による症状を美穂子先生が解明・解決されたのを目の当たりにしたのは、人生において知識が広がった経験でした”(堀田由浩院長)

 

「心」と「体」と「魂」のレベルの原因を患者自身の力で乗り越えることをサポートするのが医療者の役目

山本美穂子(以下、山本):私が堀田先生にインタビューするなんて、ちょっとドキドキしていますが……まず、統合医療専門のクリニックを開業されるというのは本当に崇高な試みだと私は思っているのですが、そこにかける先生の思いをお聞かせいただけますか?

堀田由浩院長(以下、堀田):名古屋駅前で統合医療希望クリニックを開業して、今年で12年半になろうとしています。私自身はもともと外科医で、その外科医としての経験の中で、特に癌という病気を原因から治すことをやりたいと思ったのです。
いかに上手に手術をして手術が成功しても、心が落ち込んでしまった患者さんは急速に元気を失くされてしまいますし、逆に、余命宣告を受けた患者さんであっても、「絶対に自分の力で治す!」と決意され、その後本当に完治されたというケースも実際に経験してきました。そのような中で、「治す」ということに関して現代の医療だけではまだまだ力不足だと感じ、アメリカのアリゾナ州にある大学で、アンドルー・ワイル先生の下で統合医療を学びました。そこで学んだのは、病気には、「心」と「体」と「魂」という3つのレベルで必ず原因があり、その原因を患者自身の力で乗り越えることをサポートするのが医療者としての役目であるということです。
ですので私は、患者さんが自分の病気の原因を見つけ、この地球上に存在する様々な医療の中で自分にとって必要な医療を選択し、患者さん自身の力で病を乗り越えることをしっかりとお手伝いする場として希望クリニックを開業しました。そして今、クリニックにいらっしゃる患者さんにとって、それはいい結果として現れていると思っております。

 

患者自身が「あれ?違う!」と変化を体感できる

山本:改めてお気持ちを聞かせていただいて、本当にそうだなあと思いながら先生の一言ひとことを聞いておりました。
2012年より希望クリニックでハートインタッチ・カウンセリングセラピーを提供させていただいていますが、統合的医療の実現を目指し、実践されている堀田先生が、ハートインタッチ・カウンセリングセラピーに可能性を感じられたのはなぜなのか、その理由をお聞かせいただけますか?

堀田:病の原因として、物質的なものというのは全体の2~3割だと考えています。この物質的な部分についてはクリニックで提供していくことができますが、心の部分はそうはいきません。
自分自身でさえよくわかっていない状態からスタートし、「心」と向き合い、答えを掴み取り、乗り越えていくのに、時間が十分にある場合は普通のカウンセリングを受けられるのもいいと思います。けれども癌の場合は、短時間で患者さん自身が自分で気づき、乗り越えていかなければなりません。美穂子先生のハートインタッチ・カウンセリングセラピーには、そのやり方を提供していただいています。何が問題なのか、その原因を一人ひとりの患者さんに合わせてお話していただいて、「だからこういう風にすればいいですよ」という提案までをしてくれます。さらに、その後のフォローもしっかりしてくださって、できていることを患者さんにしっかりと認めてくださるんですが、これがとても大事だと思っています。ですので、「なかなか自分自身がわからない」という患者さんには美穂子先生のカウンセリングセラピーを受けて解決の糸口をしっかりと提案していただき、それを私も共有させてもらい、日々の診療に活かしております。
そして何よりも、カウンセリングセラピーを受けるたびに、患者さん自身が「あれ?違う!」と、変化を体感できるところ、セッションのビフォーアフターで本来の元気な自分も感じられるところが、とてもいいなと思います。

 

相手の負担になる“心配”のエネルギー・負担にならない“心配”のエネルギー

山本:ありがとうございます。これまでにたくさんの患者さんがカウンセリングセラピーのセッションを受けてくださいましたが、先生が一番印象に残っている患者さんの変化はどんな変化でしたか? また、多くの方に共通の変化があれば教えてください。

堀田:やっぱり一番驚いたのは、ある乳がん患者さんのケースですね。その患者さんは、頭の上から何か重いものを乗せられている感じがするという悩みをお持ちだったのですが、原因がわかりませんでした。でも、美穂子先生のカウンセリングセラピーで、原因が一発で解明されたのです!

山本:はい、覚えています。

堀田:ご主人とお姑さんが、彼女を心配するあまり、その心配のエネルギーを患者さんの上に乗せてしまっていて、それが頭の上の重さの原因でした。

山本:そう、心配のエネルギー。

堀田:心配してもいいけれど、本人に負担をかけるような心配の仕方をしてはダメだということで、ご家族に練習をしてもらったのですよね。

山本:そうです、そうです。

堀田:患者さんのカウンセリングセッションにご主人とお姑さんにも同席していただき、実際に“心配”をしていただいて、美穂子先生から「今、本人に“心配”のエネルギーを乗せています!」「今、されているのは、心配はしているけれど本人に負担をかけない心配の仕方です」というように、心配のエネルギーを乗せてしまう心配の仕方と、本人に負担をかけない心配の仕方の違いを実際に伝えながら練習していただきました。
ご主人とお姑さんがとても一生懸命取り組んでくださって、その後は、「もう重いものが乗っている感じが全くありません!」と、悩みが解決しました。
その患者さんは、乳がんの治療をしながら精神科にも通われていたのですが、「重いものが自分に乗っかってくる」という原因不明の悩みの原因が解明・解決されたので、乳がんの治療だけでしたらあとは標準の治療でいいでしょうということでお帰りいただいたのですが、この方のケースは、私も一番驚きましたね。
本人ではなく、周りの人の心配の仕方に問題があったという……ご本人も感受性の強い方だったとは思うのですが、周りの人からのエネルギーで実際に体感的な症状があって、それが見事に解決したというのは、ちょっと、思いもよらないことでした。
心配性のご家族と患者さんとのエネルギーのやり取りを美穂子先生に実際に見ていただいて、見事に解決。私にはエネルギーのやり取りは見えないので、聞いて驚くばかりだったのですが、この方のケースを通して、病気・症状の原因はご本人の中だけではないこと、家族との関係性の中で何かが負担になっていることもあるということを初めて知り、非常に驚きました。
他の患者さんのケースでも、ハートインタッチ・カウンセリングセラピーを通してご本人の中で何かしらの大きな気づきがあったという例はたくさんあるのですが、この方のケースは特に、他の人からのエネルギーの負担によって起きていた症状の原因を見事に解明され、直接解決したということでとてもびっくりしたと同時に、この、美穂子先生ならではのアプローチの仕方、治し方がやはり素晴らしいなということをしっかりと納得したというか、知識が広がった経験として私の人生の中に残っております。
美穂子先生が印象に残っている患者さんの変化はありますか?

山本:原因不明で歩けない方がいらっしゃいましたよね。私がすごく印象的だったのはこの方です。
歩けなくなってしまったけれど上半身はお元気なので、車椅子で元気にお仕事をされている方が私のカウンセリングセラピーを受けにいらっしゃったのですが、その方の足元に大木が絡みついているような……ちょうど、木からその方が“生えて”いて、脚が固まってしまっているような感じが見えてきました。
私も「何だこれは」と思い、その大木を外したのですが、お話を伺ったところ、若い頃から自由奔放な生活をされてきた方で、お母様がとてもその方のことを心配されていたようなのです。先ほどの方とも似ていますが、この方の場合、お母様の“心配”のエネルギーが「どこにも行かないように」という気持ちになり、それが脚に絡みつき、やがて彼女を動けなくする大木のようになっていたのです!
このように原因が紐解かれた結果、最初にお会いした時は車椅子を使われていたのですが、翌月には、なんとご自分の脚で歩いてセッションにお越しになり、それには私も、とてもびっくりしました。

 

原因の大元である“心”から本人を元気にするための治療を提供

堀田:うんうん、覚えています。いや、本当にいろいろありますね。患者さん個々に違いますし、美穂子先生の見えていらっしゃるものを聞くたびにびっくりします。先生の目には抽象画のような感じでそのようなものが見えるそうですが、目に見えない世界ですから、折に触れてお話してくださる解説がとても分かりやすく、助かっております。
基本的に癌の患者さんは、心が原因でストレスを抱え、免疫力が低下し、そこから5年~10年で癌になっていることがわかっています。癌を叩く治療をしてご本人が弱ってしまうことも多いので、私どものクリニックでは「ご本人を元気にする」ための治療を提供しています。免疫療法やビタミンC、食事といったことなのですが、そもそもその大元は心の部分です。それをそのままにしておくと、結局は再発してしまいます。
本当にこの部分は皆さん共通で、例えば、夫婦関係が原因である場合、「もう別れました! スッキリしました!」という方は、今スッキリしているのであれば、もう原因はないので、あとは物質の方メインで対応していきましょうという形になります。そうなった方は、あとは物質的な世界をしっかり整えていくと、結果は出ます。

山本:心の世界って目に見えないので、これを可視化するのは誰にとっても大切だと思っています。
最後にもう一つ、カウンセリングセラピーを医療現場に取り入れるメリットを、他の医療機関に説明するとするならば、どのように説明されますか?

堀田:症状、例えば癌の場合できものに対して手術をしたり、抗癌剤や放射線療法を行うというのは全て対症療法です。病気の原因をそのままにしていると、対症療法で治療すると一時的には良くなりますが、必ず再発します。東洋医学の知恵では、このことがたった1行で書いてあります。“原因を治さないと、一時的にはいいが、必ず再発する”と。ですから、再発する病気は全て、原因が解決していないからなのです。そして、例えば生活習慣が原因なのであれば、生活習慣を決めたのは自分の心=マインドですから、やはり「心」が、原因の下にあるのです。
ですので「心」をみていくのですが、何が原因なのか本人がわからないということも多いわけです。そういった時に、美穂子先生のようなカウンセリングセラピストと対話していくことで、ご本人が「あ、そうか!」と自分の中の原因に気づいていくことができます。しかも、その気づきが早いですね。患者さん本人に気づきを与えるきっかけを提供することには、とても大きな価値がありますので、そういう意味ではぜひ多くの医療現場に届けていきたいと思っております。
ハートインタッチ・カウンセリングセラピーでは、病気が再発するその「心」の原因を可視化して分かりやすいよう説明し、そして患者さん本人がどうやってそれを乗り越えるか、というところまでアドバイスされています。そして次のセッションで、そのアドバイスが実行できているかどうか、できていなければどうするか、など経過を追いながら的確に説明してくださいますので、ステップバイステップで結果を出すことができます。または、一度気づくと一気に結果が出る方もいらっしゃいます。病が治っていくということ、心の原因から治していくということが一番大事ですので、病気の再発に悩まれている医療関係者、悩んでいる患者さんにぜひご紹介したいと思っております。

山本:今日は本当にありがとうございました。先生がお話しされる一言ひとことがあたたかい波動となってハートに入ってくるのを感じ、感動しながら聞いておりました。

堀田:こちらこそありがとうございました。また今後もよろしくお願いします。